#高校世界史B 第4章 イスラーム文明の発展
山川出版社高校世界史B第4章イスラーム文明の発展より問題を抜粋しました。教科書と資料集等を読み込めば必ず解ける問題ばかりなのでぜひ挑戦してみて下さい。もし誤りがある場合はTwitterで教えていただけるとありがたいです。
ビュー数559平均正答率60.0%全問正解率12.5%
正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. イスラーム社会について述べた次の文の内、正しい内容のものは?
- 西方で発明改良された製紙法はタラス河畔の戦いを機に当時の唐代の中国に広まった。
- イスラーム文明は中世ヨーロッパと敵対をしたため文化的な交流はほとんど見られなかった。
- 10世紀頃には都市の人々の間で神との一体感を求める神秘主義(スーフィズム)が流行した。
正解は「10世紀頃には都市の人々の間で~」です。形式的な信仰を排して神との一体感を求めた神秘主義(スーフィズム)は踊りや神への賛美を唱える新しい信仰形態でした。イスラームと中世ヨーロッパ間の文化的交流は途絶えたわけではな
く学問を中心に交流が続きました。製紙法を発明改良したのは中国後漢代の蔡倫です。その後タラス河畔の戦いで製紙法は西方に伝わりました。
2. モスク、学院等の公共施設建設や維持のための寄進行為またその財産のことを何という?
正解は「ワクフ」です。イスラーム世界におけるモスク、学院(マドラサ)等の公共施設はワクフという寄進によって建設、維持の面で支援されていました。イスラーム教徒の信仰義務とされる五行の内の喜捨に当たる行為であり現在でもこの制度が維持されている都市もあるらしいです。ウラマーは知識人、ハディースはムハンマドの言行の伝承ですね。
3. 次の説明文中の空欄に当てはまる最も適当な語句の組み合わせとして正しいものは? 2021西南学院大改
- A:イブン=シーナー(アヴィケンナ) B:預言者たちと諸王の歴史
- A:イブン=シーナー(アヴィケンナ) B:四行詩集(ルバイヤート)
- A:イブン=ルシュド(アヴェロエス) B:千夜一夜物語(アラビアンライト)
正解は「A:イブン=シーナー(アヴィケンナ) B:四行詩集(ルバイヤート)」です。この問題で問われた二人の名前と著作はイスラームの文化史の中でも優先的に覚えておきたいものですね。イブン=シーナーとイブン=ルシュドは二人とも医学、哲学で有名なのでイブン=シーナーの著作である医学典範と結びつけてごっちゃにならないように覚えましょう。
4. イブン=バットゥータについて述べた次の説明文中の空欄に当てはまる最も適当な語句の組み合わせは? 2021南山大改
正解は「 ウ 」です。モロッコ出身のイブン=バットゥータは海路も利用した上でアフリカ、中央アジア、インド、中国などを訪れる大旅行を行い、帰国後にアラビア語で三大陸周遊記(旅行記)を著しました。彼がモロッコ出身というのも稀にとりあげられる内容のような気もするので頭の片隅に入れておくのもいいのではないでしょうか。
5. イスラーム文化について述べた次の文の内、正しい内容のものは?
- タバリーは世界史序説を著した。
- アラベスクやミニアチュールなどの特徴的なイスラーム美術が開花した。
- フワーリズミーらはゼロの概念を編み出した。
正解は「アラベスクやミニアチュールなどの~」です。イスラーム教では偶像崇拝が禁止なので美術工芸・装飾としてこのような特徴的なイスラーム美術が開花しました。ゼロの概念はインド発祥、世界史序説を著したのはイブン=ハルドゥーンです。タバリーは預言者たちと諸王の歴史を編纂しました。
#高校世界史B 第4章 イスラーム文明の発展
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