#高校世界史B 第4章 イスラーム化
山川出版社高校世界史B第4章インド・東南アジア・アフリカのイスラーム化より問題を抜粋しました。教科書と資料集等を読み込めば必ず解ける問題ばかりなのでぜひ挑戦してみて下さい。もし誤りがある場合はTwitterで教えていただけるとありがたいです。題名は字数制限で書ききれませんでした。
ビュー数471平均正答率66.7%全問正解率33.3%
正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. 次の説明文中の空欄に当てはまる最も適当な語句の組み合わせとして正しいものは?
- A:カラハン朝 B:ゴール朝
- A:ゴール朝 B:ガズナ朝
- A:ガズナ朝 B:ゴール朝
正解は「A:ガズナ朝 B:ゴール朝」です。インド進出を行ったイスラーム王朝の内、アフガニスタンを拠点としたのはガズナ朝、ガズナ朝から独立、これを滅ぼしたのはゴール朝です。ゴール朝の支配はパンジャーブ(インド北西部)だけでなくベンガル(インド北東部ガンジス川流域)まで及んだのがポイントです。カラハン朝はインド進出では登場しません。
2. イスラーム勢力のインド進出に対抗したヒンドゥー教諸勢力の名称として正しいものは?
正解は「ラージプート」です。もともとラージプートはインドでの支配者層のカーストを指しますが、イスラーム勢力のインド進出が始まると彼らはこれに対抗し様々な勢力をつくります。しかし彼らは一致して対抗することはなかった為、イスラーム勢力に敗北してしまいました。
3. ゴール朝のインド遠征に同行した将軍の名と彼がデリーに創始した王朝名の組み合わせとして正しいものは?
- アイバク 奴隷王朝
- アイバク ハルジー朝
- マフムード 奴隷王朝
正解は「アイバク 奴隷王朝」です。ゴール朝の将軍でありインド統治を任された彼はデリーで王朝を開きます。それがアイバクが奴隷出身であるのにちなんで名づけられた奴隷王朝です。デリー=スルタン朝は奴隷王朝に続くデリーに都をおいたイスラーム諸王朝の総称なので注意しましょう。ハルジー朝は奴隷王朝に続くデリー=スルタン朝の二番目の王朝、マフムードはガズナ朝の君主です。
4. デリー=スルタン朝での社会・文化について述べた次の文の内、正しい内容のものは?
- デリー=スルタン朝の最後の王朝はサイイド朝である。
- 統治下ではヒンドゥー教は迫害され一切の信仰が許されなかった。
- ハルジー朝は南インドへの遠征のために地租の金納化をはじめとする税制改革を行った。
正解は「ハルジー朝は~」です。これらの税制改革はムガル帝国の統治にも受け継がれます。この改革でハルジー朝は南インドの支配も確立しました。デリー=スルタン朝の統治下ではヒンドゥー教の信仰が一切禁止されたのではなく、イスラームとの融合を果たし、インド=イスラーム文化として発展しました。デリー=スルタン朝の最終王朝はロディー朝です。
5. 次の説明文中の空欄に当てはまる最も適当な語句の組み合わせとして正しいものは?
- A:マタラム王国 B:李成桂
- A:マラッカ王国 B:鄭和
- A:アチェ王国 B:鄭和
正解は「A:マラッカ王国 B:鄭和」です。東南アジア史の国家はごっちゃになりやすいですが覚えるべきイスラーム国家はマレー半島・スマトラ島のマラッカ、スマトラ島のアチェ、ジャワ島のマタラム、(+αでジャワ島のバンテン王国)ですので時代、出来事、場所をしっかりと覚えましょう。今回はイスラームを本格需要し明の遠征拠点となったマレー半島の国ですのでマラッカ王国と考えることができます。
6. 下の図の(ア)~(ウ)の選択肢の内、アチェ王国の支配領域とアチェ王国が存在した島の名称の組み合わせとして正しいものは?(支配領域は選択肢から選んでください)
- (イ) スマトラ島
- (ウ) ジャワ島
- (ア) スマトラ島
正解は「(ア) スマトラ島」です。アチェ王国はスマトラ島北西部に15世紀末~1903年に存在したイスラーム教国です。支配領域として最も適当なものは(ア)になります。(イ)はマレー半島とスマトラ島にまたがっているのでマラッカ王国、(ウ)はジャワ島(細かく言うと東部)なのでマタラム王国と判断します。
7. 15世紀から16世紀にかけてアフリカのニジェール川流域に栄えたイスラーム国家は? 2021関西学院大改
正解は「ソンガイ王国」です。クシュ王国はナイル川流域の最古のアフリカ人国家、ガーナ王国は非イスラーム国家ですので消去法的に考えるのが楽だと思います。ニジェール川流域は沢山の国家が興亡した地域なので登場する王国の順も含めて覚えましょう。
8. サハラ交易に関する次の文の内、誤った内容のものは? 2021関西学院大改
- この交易を経済基盤としてアクスム王国が栄えた。
- 地中海沿岸には金や奴隷がもたらされた。
- ニジェール川流域にはムスリム商人によって岩塩がもたらされた。
正解は「この交易を経済基盤としてアクスム王国が栄えた。」です。前問と同じく関学の入試問題ですが実は2021年は同大学の入試で大きくアフリカ史が出題されました。サハラ交易とは西アフリカと地中海沿岸の間の交易ですので現在のエチオピアに存在したアクスム王国は関係ありません。金と岩塩の交易は有名ですが実は西アフリカからは金だけでなく奴隷も交換されていました。彼らはイベリア半島にまで運ばれたそうです。
9. 次の説明文中の空欄に当てはまる最も適当な語句の組み合わせとして正しいものは?
- A:マリ王国 B:マリンディ C:マンサ=ムーサ
- A:マリ王国 B:トンブクトゥ C:マンサ=ムーサ
- A:ソンガイ王国 B:マラケシュ C:マンサ=ムーサ
正解は「A:マリ王国 B:トンブクトゥ C:マンサ=ムーサ」です。ガーナ王国衰退後の同地に起こった「黄金の国」ですのでイスラーム教国のマリ王国についての問題であると考えましょう。マリ王国の都はトンブクトゥ、最盛期の王はマンサ=ムーサです。メッカ巡礼で大量の金をばらまいた為、当時の金相場を暴落させ10年以上の間、インフレを引き起こした人類史上最大の金持ち王として知られています。
10. アフリカ東海岸、およびその周辺について述べた次の文の内、正しい内容のものは?
- アフリカ東岸のマリンディ、モンバサ、マラケシュにはムスリム商人が住みつき、交易の拠点として繁栄した。
- アフリカ東岸地帯では、アラビア語の影響を受けたウルドゥー語が共通語として用いられた。
- インド洋交易でモノモタパ王国が栄え、この地には大ジンバブエと呼ばれる石造遺跡群が残っている。
正解は「インド洋交易でモノモタパ王国が栄え~」です。現在のジンバブエに存在したモノモタパ王国は内陸から金や象牙を集積しインド洋交易を行っていました。この地には神殿として現在の大ジンバブエ石造遺跡群が建てられ、繁栄ぶりをよく示しています。マラケシュは北アフリカのムラービト朝などの都として栄えた都市です。東岸地帯で共通語として栄えたのはスワヒリ語です。
#高校世界史B 第4章 イスラーム化
0 / 10点
あなたの正答率は86.4%で、平均の66.7%よりも上です!
クイズをやり直す
都道府県のご当地クイズ
人気急上昇中
お絵描き診断
「死」の漢字を書いてわかるサイコパス度
もっとクイズを見る