テーマごとに鉄道知識をチェック! #勝手に鉄道検定:週末パス
JR東日本が発売する「週末パス」に関する問題を10問を出題します。6問以上の正解で合格です!
ビュー数589平均正答率83.7%全問正解率36.8%
正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. JR東日本によって発売される「週末パス」では利用できない路線はどれか?
- JR大湊線(青森県)
- JR山手線(東京都)
- 北越急行ほくほく線(新潟県)
「週末パス」では、JR東日本の路線のうち東北地方の南側や関東甲信越を走る路線がフリーエリアとなっています。さらに、周辺を走る一部の私鉄線もフリーエリアに含まれています。観光地がJR線沿線ではなく私鉄線沿線にある場合もあるので、私鉄線もシームレスに利用できるのは嬉しい点だと思っています。例えば、新潟県を走る北越急行ほくほく線はJR線にも直通運転をしていますが、週末パスなら境界駅や運賃を気にせずほくほく線の旅を楽しめます。東北地方の北側はフリーエリア外なので、青森県を走るJR大湊線は利用できません。
2. 「週末パス」の制約事項として、正しいものはどれか?
- 祝日は利用不可
- 新幹線・特急は利用不可
- 発売は利用日前日まで
「週末パス」は、東北地方の南側や関東甲信越を走るJR東日本の路線や一部の私鉄線が2日間(土休日など)乗り放題になる便利なフリーパスです。別途で特急券を購入すれば、フリーエリア内を走る新幹線・在来線特急も利用可能です。JR東日本では私鉄線に直通する特急列車も運行しているので、これらもシームレスに利用できます。土日と連続している祝日も利用可能ですが、GW・お盆・年末年始は利用できません。注意点として「発売は利用日開始日の前日まで」があり、土日で利用する場合はその前の金曜日までに購入が必要です。
3. 次の列車のうち、「週末パス」のみでは運行区間の一部にしか乗車することができない列車はどれか?(特急券は別途購入するものとする)
選択肢は全て、JR東日本と他社に跨って運行される列車です。特急「サフィール踊り子」は伊豆急行線に、特急「富士回遊」は富士急行線に直通します。伊豆急行、富士急行は共に週末パスが利用可能な私鉄線です。北陸新幹線「はくたか」は東京駅~金沢駅を結びますが、上越妙高駅~金沢駅はJR西日本の区間を走行します。このJR西日本区間は週末パスのフリーエリアではないので、北陸新幹線を利用する場合は東京駅~上越妙高駅のみがフリーエリアです。しかし、別途で券を購入すればフリーエリア外も利用可能です(後の問題にて解説)。
4. 次の「のってたのしい列車」のうち、週末パスでは利用できない列車はどれか?(指定券は別途購入するものとする)
「おいこっと」はJR飯山線などを経由して長野駅~十日町駅を、「SLばんえつ物語」はJR磐越西線を経由して会津若松駅~新津駅を結ぶ観光列車(快速)です。「おいこっと」「SLばんえつ物語」が経由する長野県・新潟県・福島県を走るJR東日本の路線は週末パスのフリーエリア内です。「リゾートしらかみ」は、JR奥羽本線・JR五能線を経由して青森駅~秋田駅を結ぶ観光列車(快速)です。「リゾートしらかみ」が走行する区間は週末パスのフリーエリア外なので、別途で指定券を購入しても週末パスでは利用できません。
5. 「週末パス」では利用できない私鉄の路線はどれか?
しなの鉄道北しなの線(長野~妙高高原)は、フリーエリア内です。前問で登場した「おいこっと」は、長野駅~豊野駅の区間で北しなの線を経由します(豊野駅は通過)。山形鉄道フラワー長井線(米沢~荒砥)もフリーエリア内であり、『鶴の恩返し』の舞台に近い「おりはた駅」や日本で唯一兎の字が入る「白兎駅」などがあります。えちごトキめき鉄道の路線のうち、妙高はねうまライン(妙高高原~直江津)は利用可能ですが、日本海ひすいライン(市振~直江津)は利用不可です。同じ会社でも片方はフリーエリア外なので、ご注意ください。
6. 「週末パス」を利用して新幹線で東京駅からフリーエリア外の一ノ関駅へ向かうとき、気を付けるべき点として最も適切なものはどれか?
- 境界駅で特急券を分割する必要がある
- 「やまびこ」の自由席を利用する必要がある
- フリーエリア外の乗車券を別途で購入する必要がある
「週末パス」でフリーエリアを跨ぐ列車に乗る際の注意点としては、「フリーエリア外の乗車券を別途で購入する」のみです。フリーエリアの境界駅(今回の場合、くりこま高原駅)で特急券を分割する必要はありませんし、利用できる列車や座席に制約はありません(最速達の「はやぶさ」「こまち」も利用可)。実際に、自分も東京駅から一ノ関駅まで週末パスを利用して「はやぶさ19号」のグランクラスに乗車しました。このとき週末パス以外に用意した券は「特急券(東京→一ノ関)」と「乗車券(くりこま高原→一ノ関)」の2枚でした。
7. 「秋保温泉に近い"秋保温泉駅"はJR仙山線の駅、飯坂温泉駅は"福島交通"の駅であり、秋保温泉と"飯坂温泉"は奥州三名湯に含まれる。」この文で、間違いはどれか?
鳴子温泉(宮城県)、秋保温泉(宮城県)、飯坂温泉(福島県)は、「奥州三名湯」に数えられます。鳴子温泉の最寄り駅はJR陸羽東線(奥の細道湯けむりライン)の鳴子温泉駅や鳴子御殿湯駅、飯坂温泉の最寄り駅は福島交通飯坂線(飯坂電車、いい電)の飯坂温泉駅です。飯坂線も週末パスのフリーエリアに含まれています。秋保(あきう)温泉の最寄り駅は、JR仙山線の愛子(あやし)駅です。秋保温泉駅も存在しましたが、現在は廃止となっています。仙南交通秋保線は長町駅~秋保温泉駅を結びましたが、1961年に廃線となりました。
8. 週末パスでは利用できない列車はどれか?(特急券・指定券は別途購入するものとする)
- TOHOKU EMOTION
- 超快速スノーラビット
- 新宿さざなみ
特急「新宿さざなみ」は、新宿駅~館山駅を結ぶ列車です。全走行区間がJR線(東京都・千葉県)であり、週末パスのフリーエリア内です。「超快速スノーラビット」は北越急行ほくほく線などを経由する最速達列車で、1日3本運行されます。そのうち1本は、妙高はねうまラインの新井駅まで直通します。スノーラビットが走行するJR線・私鉄線は全てフリーエリア内です。レストラン列車「TOHOKU EMOTION」は、JR八戸線(八戸~久慈)を走ります。車内でコース料理やスイーツを味わえますが、週末パスでは利用できません。
9. 次のひらがなやカタカナが含まれる駅のうち、「週末パス」のフリーエリア外にある駅はどこか?
- オレンジタウン駅
- 勝沼ぶどう郷駅
- さくらんぼ東根駅
「さくらんぼ東根駅」はJR奥羽本線の駅であり、山形新幹線「つばさ」も停車します。山形県東根市はサクランボの収穫量が多い地域で、日本一にもなったことがあります(現在のデータは不明)。「勝沼ぶどう郷駅」はJR中央本線の駅であり、駅前からブドウ畑が見えます。1998年には「関東の駅百選」に認定されています。基本的に特急列車は停車しませんが、観光シーズンには「あずさ」「かいじ」が臨時停車することがあります。「オレンジタウン駅」は香川県に位置するJR高徳線の駅です。由来はフルーツのオレンジではありません。
10. 日本三大車窓のうち、週末パスのフリーエリア内にあるものはどれか?
狩勝峠越え(北海道・JR根室本線旧線)、姨捨(長野県・JR篠ノ井線)、矢岳越え(宮崎県・JR肥薩線)は「日本三大車窓」に数えられます。ちなみに、矢岳(やたけ)駅は熊本県人吉市ですが、絶景ポイントの矢岳越えは宮崎県えびの市です。狩勝(かりかち)峠越えは旧線上の絶景ポイントなので現在は鉄道から見ることができません。付近を走るバスからは絶景が楽しめるそうです。姨捨(おばすて)駅付近では眼下に広がる善光寺平の景色が楽しめ、夜景も綺麗です。姨捨駅や快速「ナイトビュー姨捨」は日本夜景遺産に登録されています。
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