真の落研部員にしか解けない！ #落語研究会クイズ

落語界では扇子と手拭いのことを「風と曼陀羅」と呼ぶそうです。 そのことを落語研究会に入って最初の方で教わりますが、普段から「風と曼陀羅」と呼ぶのは、例えばテレビ出たての新人アイドルが「テッペン」「ケツカッチン」「バーター」「CX」「バラシ」など業界用語を使いまくっていると痛いように、痛いです。 なので、恥ずかしいので普通に「扇子と手拭い」と呼びます。

落語家はアイドルに近いものがありますので、自分が推しているメンバー以外、ましてや自分が推している一門(グループ)以外を答えてしまうと、変な空気になります。 また、好みが合ったら合ったで「じゃあ今度一緒に独演会を観に行こう」などと誘われる可能性があり、しんどいです。 なので基本的に故人の名前を出しておくのが無難ですが、例外として談志師匠のファンは面倒くさいので、なるべく名前出さないようにしましょう。

落研に入っていると知られたら最後、忘年会で落語をやらされるという地獄しか待っていません。なんとしてでも落研に入っていることを周りの人間に知られてはなりません。

まず、ホームであるはずの大学は一番アウェイです。そもそも客が一人もいない状況下で虚空に向かって落語をすることもしばしばあります。大きめの独り言です。多重人格者です。 他大学に呼ばれた場合は、呼んだ手前向こうの部員がサクラとして笑ってくれます。 が、富裕層の小学生の気遣い大袈裟笑いには何者も勝てません。さすが、幼少期から教育が行き届いております。

落研部員は高座名(「○○亭○○」みたいなやつ)をつけられるのですが、いざ部内恋愛をしたときに、２人の間では本名で呼び合おうとしたがります。しかし、そういうことをしたカップルは大概別れています。出会い方が悪かったのです。諦めましょう。 あと、あんな小さなコミュニティで隠すことは不可能です。無駄な抵抗はやめましょう。

プライベートで落語に触れてしまうと、ノイローゼで死んでしまいます。 しかしながら、落研に入るような人間をディズニーは歓迎していません。ミッキーマウスが蕁麻疹出しながら嫌々接客してくれます。可哀想です。 ルノアールで５時間粘りましょう。

寄席は、何故か時間が押します。 急いで会場を出ないと追加料金が発生する事態に、何故か毎回なります。 なので、とにかくスピードが大事です。 どうせ家で洗えないしクリーニングに出すので、シワとか考えてる場合ではありません。スピードです。

学生の時事ネタはゲボです。 仮に、軽くウケたとて、そのあと落語に入ることを忘れてはなりません。 学生、という時点で若干軽い存在なので、芸能ニュースに触れてさらに軽いイメージを持たせてから落語の世界観にお客さんを誘うのは、難しいでしょう。 あ、ちなみにマクラとは落語本編に入る前のフリートークみたいなやつです。古畑任三郎のオープニングみたいなやつです。

落語という個人プレーをする人々の集団をまとめあげるなど、不可能です。 ストレスで胃がやられますので胃薬を買ってもよいのですが、胃薬など効くレベルではありません。内臓は壊す前提で生きていきましょう。 それよりも、会長という激務をこなした後、謎の達成感により就活をし忘れてしまいがちなので、まずはもう今から就活を始めてしまうのが無難です。

僕が奇跡的にイケてる女子大生グループから話しかけられて奇跡的にイケてる大学生活に突入できかけたとき、どこからか落研部員の集団がやってきて僕の周りを取り囲みイケてる女子大生をはね除けた大事件がありました。落研部員は、落研部員がイケてる大学生活を送ることを阻止します。気を付けましょう。