南アジア・甘口 #世界のことばわかるかな？

発音は「ナマステ　アープキャーハールハェ」 話者人口約5億人弱(世界3位)のメガ言語。 インドの公用語であるだけでなく、フィジーやガイアナ、南アフリカなどにもヒンディーコミュニティがあります。 作者の大好き言語なのですが、近年インド国内では特に若年層でヒンディー語はダサいので英語を話すという人が増えているようです。悲しいなぁ。 なお問題文はすべて「こんにちは。お元気ですか？」の意味です。

発音は「サラームアライクム　チェトラステン」 アフガニスタンの公用語です。 言語学的にはイランのペルシャ語と同系とされており、アフガン・ペルシャ語とも呼ばれています。 イランの方ではフランス語からの借用が多いのに対し、ダリー語は英語からの借用が多いという特徴があります。

発音は「アッサラームアライクム　アプニケモナチェン」 バングラデシュの国語、インド・西ベンガル州などで公用語となっています。 文字はヒンディー語のデーヴァナーガリー文字に似たベンガル文字を使用しています。 インドとバングラデシュそれぞれの国歌をベンガル語で作詞したタゴールは、ベンガル語詩集ギタンジャリを英訳しアジア人初のノーベル文学賞を受賞しました。

発音は「クズーザンポーラ　チョェーガデベイェー」 皇室と関わりが深く、何かと話題のブータンの国語です。 チベット文字を使用しており、チベット語と同系ですが相互理解は難しいようです。 唐辛子を普通の野菜の感覚で食べる文化があり、唐辛子とチーズを煮込んだエマダツィは世界一辛い家庭料理としても有名。 激辛唐辛子に優しいチーズ風味のハーモニーが妙にクセになるエマダツィ、お試しを！

発音は「アッサラームアライクム　キヒネッタ」 インド洋に浮かぶリゾートアイランド、モルディブの公用語です。 アラビア文字の数字とインド数字を改良したターナ文字を使い、現在ではアラビア文字と同様右から左へ書かれます。 地理的にスリランカに近いことからシンハラ語の影響を多く受けているほか、敬語表現が発達していることや語順など日本語と似ている点も多々あります。

発音は「ナマステ　タパインサンチェフヌフンチャ」 ネパールの公用語、またインドでは憲法の第8付則に定められた22の指定言語の一つです。 ヒンディー語と同系で、例えば「これは何？」を表すヒンディー語は「イェーキャーハェ」なのに対し、ネパール語では「ヨケホ」となります。 さっそくインネパカレー屋の店員さんに使ってみよう！何かサービスしてくれるかもしれませんよ。

発音は「アッサラームアライクム　アープキャーハールハェ」 パキスタンの国語で、またインドの北部などのイスラーム教徒に話されています。 発音を見てピンときた方、鋭い。 この言語、文字が違うだけで宗教的な言葉などを除き、文法や基本語彙はヒンディー語とほとんど同じなのです。 これらの共通する部分をまとめてヒンドゥスターニー語と呼ぶこともあります。

発音は「アーユボーワン　サパサニーパコホマダ」 スリランカの公用語です。 丸っこい形がキュートなシンハラ文字を使用します。 シンハラ語は文語と口語の間には多くの面で相違点があり、文語ではインド系言語の古典語サンスクリット由来の言葉が多く含まれており、文法も口語より複雑です。 このように2つの言語を使い分けることを言語学用語でダイグロシアと呼びます。

発音は「ワナッカム　エッパディイルッキーンガ」 インド南部のタミルナードゥ州で話されるほか、スリランカ・シンガポールでも公用語に指定されています。 皆さんご存知の「カレー」ということば、実はタミル語がその語源と言われています。 五七調形式の詩形式や文系高校生が大好きな古語でお馴染みの係り結びなど、日本語に共通するところが多くあることから、昔は日本・タミル同系言語説などというものがありました。

発音は「サッスリーアカール　トゥハダキーハールハェ」 インド・パンジャーブ州とデリー、パキスタンのパンジャーブ州などで話されています。 インドでは男性が頭にターバンを巻くのが教義となっている少数宗教シク教の重要な言語です。 一方パキスタンではほとんどムスリムが話しており、文字もアラビア文字を改良したシャームキー文字を使用しています。