あなたは正しく情報を理解していますか? #防災クイズ - 中級情報編①
気象情報や地震情報など、気象・災害に関する情報に関する問題です。天気図、台風の予測進路、地震情報など。画像は全て気象庁出典のものを利用しています。http://www.jma.go.jp/
ビュー数4074平均正答率69.5%全問正解率11.8%
正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. 天気図にて示される気圧の谷は図の①~③のうちどれでしょう。(R2/11/15 09時現在の天気図を引用)
引用元: http://www.jma.go.jp/jp/g3/
気圧の谷とは、低圧部から高圧部に向かって気圧が低い部分が張り出していたり、高気圧に挟まれていたりすることで、周りより気圧が低くなっている場所のことを言います。気圧の谷が通過するときは天気が悪くなることがよくあります。
逆に周りより気圧が高くなっている場所を気圧の尾根といい、①がそれに当たります。③は停滞前線です。
2. 図は台風の経路図ですが、台風の予報円内に台風の中心が来る確率は何%?(R2年台風20号の予想進路図より引用)
引用元: http://www.jma.go.jp/jp/typh/
気象庁が発表する台風の経路図にて示される予報円は、気象庁が予想する台風の進路のパターンのうち、70%が収まる範囲を示したものです。円が小さい場合もそうですが、円が大きい場合はそれだけ予想がバラバラになってしまっている、つまりは進路が読みにくいという事です。予報円を過信せず、残りの30%も加味した備えが重要です。
3. マグニチュード4.0の地震とマグニチュード6.0のエネルギーの差は何倍?
地震の規模を示すマグニチュードは対数で示されるため、値が大きくなるごとに、そのエネルギーは指数関数的に増大します。詳しい計算式は省きますが、マグニチュードが0.2増えると約2倍、1増えると約32倍となります。マグニチュードはマイナスも存在しますが、M1.0未満で有感地震を観測することは極めて希です。
4. 下記の天気図において、実線と破線の間の気圧差は何hPaでしょう。(R2/11/15 09時現在の天気図を引用)
引用元: http://www.jma.go.jp/jp/g3/
気象庁が発表する天気図において太い実線は1000hPaや1020hPaなど20hPaごと、細い実線は4hPaごとに描かれており、細い破線は補助線として必要なとき2hPaごとに描画されています。
5. 図の×点はこの地震における震央を示しますが、速報時点で図示された震央に対する正しい記述は?(R2/11/15 09:26頃発生の地震より)
引用元: https://www.jma.go.jp/jp/quake/20201115002908495-15092613.html
- 図の×印の中心が正しい震央の位置である
- 図の×印を中心とした緯度経度1度の範囲に震央が位置する
- 図の×印を中心とした緯度経度0.1度の範囲に震央が位置する
気象庁が速報として発表する地震情報(各地の震度に関する情報)等では震源の深さは10km単位、震源の位置は緯度経度0.1度単位で発表されます。緯度経度は四捨五入されますので、震央として表示されている中心位置から緯度経度0.1度の範囲(概ね10km四方)となります。
また、速報値はあくまでも暫定のものであり、以後の発表によって大きく修正されることがあるのでご注意ください。
6. 以下に挙げた火山の噴火警報・予報のうち、一番危険度が高いものは?
「活火山であることに留意」は火山活動が平穏な状態の場合発表されるもので、噴火警戒レベルでは1、予報に相当します。「周辺海域警戒」については海底火山に対して出されるもので、警報に相当するものです。活火山に対する「避難準備」は噴火警戒レベル対象火山ではレベル4に相当し、特別警報に位置づけられるもので、居住地域に対する危険も高まっている場合に発表されます。
7. 次の天気図のうち、冬型の気圧配置になっているものはどれでしょう?ただし、東京を基準とするものとします。
冬型の気圧配置は端的に「西高東低」と言われますが、東京においてその条件を満たしているのは②のみです。等圧線が縦に狭い感覚で並んでおり、この等圧線に沿ってきたからの強い寒気が流れ込みやすくなります。
①は南岸低気圧と言い、こちらもコースなどによっては冬季に関東などで大量の降雪をもたらすことがあります。
8. 図はエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値を示します。今後のラニーニャ・エルニーニョ現象の見通しとして正しいのは?
- 現在エルニーニョ現象が続いているものの、夏に向けラニーニャ現象が発生する可能性が高い。
- 現在ラニーニャ現象が続いているものの、夏に向け収束に向かう可能性が高い。
- 現在エルニーニョ・ラニーニャ現象ともに発生していないが、夏に向けエルニーニョ現象が発生する可能性が高い
このグラフは監視水域における海面水温の平年値との差を示しており、赤色背景の範囲はエルニーニョ現象の発生を、青色背景の範囲はラニーニャ現象の発生を示します。
赤色の点は観測値で、今後の予測値を黄色の帯で示していますが、現在、赤色の点はラニーニャ現象の範囲にあり、今後夏に向かって白の背景の範囲(どちらも発生していない状況)に収まるであろうことが示されています。
9. 図は令和3年5月8日における海面水温と海流の実況図です。この図から読み取れる現在の状況について間違っている文章はどれ?
- 本州東方の東経146度以西(B)では、暖水渦や黒潮系暖水の影響により、海面水温が平年よりかなり高い海域がみられます
- 北海道南東方(A)では、親潮の影響により、海面水温が平年よりかなり高い海域がみられます
- 四国・東海沖(C)では、黒潮大蛇行に伴う冷水渦の影響で、海面水温が平年よりかなり低い海域がみられます
この問題を作成した当時において黒潮は大蛇行しており、その影響で黒潮の経路から外れた海域(この時はCがその範囲)において海水温の低下がみられていました。
また、B付近の海域では親潮からの分流などの影響で暖流渦の発生がみられ、海水温が上昇しています。
逆にA付近では親潮の影響で海水温が低下しています。海水温や海流の変化は気候に影響を与えることが多いので、長期的な視野で気象を観察する際は気を付けてください。
10. 熱中症警戒アラートのページです。沖縄の八重山地方でアラートが発表された状況ですが、何を基準に発表しているのでしょう?
WBGTとは一般的に暑さ指数と言われますが、湿球黒球温度と言われるもので、温度・湿度・日射熱・輻射熱などを総合的に判断した指標値になります。
環境省ではWBGTの現況値や予報値を掲載しており、31以上を危険、28以上31未満を厳重警戒、25以上28未満を警戒、25未満を注意と位置付けており、WBGTが31以上となる危険の予測が出た場合に熱中症警戒アラートが発表されます。
発表されない場合においても過ごし方によっては危険な場合があります。日ごろから気を付けてお過ごしください。
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