日本の刑法に関する知識を確認しよう #日本の刑法クイズ
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正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. 憲法31条などを根拠とする近代法の原則で、「法律なくして犯罪なし、法律なくして刑罰なし」などと言われている原則のことを何と言うか?
答えは罪刑法定主義です。罪刑法定主義から派生原理として、明確性の原則、事後法の禁止等が挙げられます。
2. 行為無価値論によって構成要件該当性を検討する場合、検討の順番は①実行行為、②A、③B、④故意・過失であると言われている。③Bに入るのは何?
③Bに入るのは因果関係です。なお、②Aには「結果」が入ります。また、正当防衛は構成要件該当性ではなく違法性阻却事由にて検討されます。
3. 作為によって実行されることが予定されている犯罪を不作為によって実行すること、これを何と言うか?
正解は不真正不作為犯です。なお、真正不作為犯は「不作為によって遂行されることを予定している犯罪」のことを、間接正犯は「他人を道具として犯罪を実現すること」を言います。
4. 正当防衛(刑法36条1項)の要件に含まれないものを選べ
- 「急迫不正の侵害」
- 「権利を防衛するため」(防衛の意思)
- 「生じた害が避けようとした害を超えなかったこと」
正解は「生じた害が避けようとした害を超えなかったこと」です。この要件は正当防衛ではなく緊急避難(刑法37条1項本文)の要件です。
5. 自分を殊更に責任無能力状態にし、犯罪に実行した場合に適切に処罰するための理論を何と言うか。
- 原因において自由な行為の理論
- 原因において違法な行為の理論
- 無責任理論
正解は「原因において自由な行為」の理論です。こういう場合は責任能力がないと言って減免されることはないわけです。
6. 行為者が犯罪の実現を狙って行為を行ったが、その行為からは結果の発生は到底不可能であった。この場合のことを何というか?
正解は不能犯です。不能犯にあたる場合は未遂罪は成立しません。
7. 「他人の財物を窃取した者」、これに成立する罪を何というか。
正解は窃盗罪(刑法235条)です。なお、強盗罪は「暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者」(刑法236条1項)に成立します。
8. 「人を欺いて財物を交付させた」者に成立する犯罪は何か?
正解は詐欺罪(刑法246条1項)です。条文そのまんまです。
9. 文章偽造罪において有形偽造に該当するものとして最も適切なものはどれか?
- 作成権限を有する者が真実に反した内容の文章を作成すること
- 作成権限を有する者が真実に反しない内容の文章を作成すること
- 作成権限のない者が他人名義の文章を作成すること
正解は、権限のない者が他人名義の文章を作成することです。ちなみに、権限のある者が真実に反した内容の文章を作成することを無形偽造と言います。
10. Aが第三者BにAの犯罪についての偽証を依頼し、Bが現実に法廷で宣誓の上で偽証をした。判例に従った場合、Aに成立する犯罪は何か?
- 不可罰(偽証罪は成立しない)
- 偽証罪の教唆犯
- 偽証罪の共謀共同正犯
正解は偽証罪の教唆犯です。共同正犯は成立しません。
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