簡単レベル #神道の基礎知識
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1. 神道は多神教と言われますが、八百万神とはどういう意味でしょうか
- 800万の数の神がいる
- 数え切れないほど多くの神々
- 「八百万神」という名の一柱の神
八百屋などと同様、日本語では数が非常に多いことを八百や五百などで表現することがある。
2. 例)日本で一番高い山は? 富士山ですが、では富士山を神体山としている神様は?
大山祇神は木花之佐久夜毘売命の父にあたる山の神。愛媛県の三嶋大社に祀られる。菊理媛命は白山比咩神社の祭神で、白山比咩大神と同一視される。
3. 「延喜式」に載っている神社のことを何というでしょうか
官社は「官幣社」の略で、朝廷の神祇官から幣帛(お供え物)を受ける神社のこと。国司から受け取る国幣社と区別される。鎮守社は神仏習合が進み寺院の鎮守として神祇を祀るようになった施設のこと。
4. 「日本書紀」は舎人親王が総裁となって編纂が行われた日本の「国史」の最初ですが、完成した時の天皇は誰
完成時は720年(養老四年)で元正天皇在位時。元明天皇は古事記を献上された際の天皇。ちなみに2020年は日本書紀編纂1300年だそうです
5. 昨年は大嘗祭が執り行われましたが、大嘗祭の意義として妥当なものは次のうちどれ
- 天皇霊を身につけ現人神となる「真床襲衾」
- 采女と同衾する性の解放
- 農耕民の素朴な稲作儀礼
間違いの2つの説は、大嘗祭の儀礼にタブーが多いことから、折口信夫が独自に唱えた説とみられ一世を風靡したが、その後岡田莊司先生の実証研究によって否定され、出された見解が正解の説。
6. 国学四大人に入らないのは次のうちどれ
「国学四大人」は荷田春満、賀茂真淵、本居宣長、平田篤胤の四人の国学者の総称で、篤胤の弟子の大国隆正が言い出したことだが、隆正の過激な排仏思想を背景として、僧侶である契沖の存在を数えなかったのではないかという見解が村岡典嗣により出されているが、現在の研究ではなぜこの四人が選ばれたのかは不明となっている。
7. 神仏習合の一つで、仏が本来の姿であり日本の衆生のために神々の姿となって現れているとする考え方は
神身離脱は苦しむ神々が、解脱を求めて仏菩薩になろうとする。護法善神は、仏法を守護する善神のこと。
8. 宮中三殿でないものは次のうちどれ
八神殿は古代から中世の間に神祇官西院にみられ、その後吉田神社、白川家邸内に祀られたが、明治以降神祇官再興に伴い遷座され、のち宮中へ遷座されて現在は神殿に天神地祇と共に合祀されている。
9. 本殿の鰹木が奇数、千木が外削ぎなら祭神は女神、鰹木が偶数、千木が内削ぎなら祭神は男神とするのは正しいか
鰹木が奇数、千木が外削ぎなら男神、鰹木が偶数、千木が内削ぎなら女神という俗説を性別逆にした引っ掛け問題。ただし逆にしなくともあくまで俗説であって、必ずしもそうとは限らないので、いずれの場合も×が正解。
10. 明治初期、浄土真宗僧侶島地黙雷は、信教の自由のためにあることを主張したが、その主張とは何か。
島地黙雷は、率いる真宗教団の布教活動にあたって、神社は「皇室の宗廟」であり宗教でないとすることで、神社の神官の宣教などの宗教活動を封じ込め、更にキリスト教に対抗する強固な論理を打ち出した。政府もこれを受け入れ、神社は「国家の宗祀」であり宗教ではないとされるようになったことがいわゆる「国家神道」につながる。
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