むずかしくない　考えたらわかる #トカレフ拳銃クイズ

7.65x25ボーチャードから7.63x25マウザーが作られ、ソ連がマウザー弾を国産化する際7.62x25に改められた。

ハイパワーの完成は1934年である。C96はソ連軍の拳銃構想に、M1911はトカレフの設計に影響を与えている。

TT-30とTT-33の一番簡単な見分け方はトリガー上部の切り欠きと分割式バックストラップ。トリガーの組立方法が変わっている。

弾頭は5.5-5.8g程度なので特段重くはない。因みに弾芯に鋼鉄を使用したのは戦後からで、これらの在庫が放出されたことで悪評が広まってしまう。

ソ連製の7.62x25は短機関銃用に強装化されており負荷が高い。弾頭は0.03mm大きいし雷管もベルダン型だが特に問題ではない。

銃眼は丸い穴なのでトカレフのようなスライドを持った拳銃が使えず、戦車兵はナガンリボルバーを持ち込んでいたという。

ザスタバM57はTT-33戦後型のコピーで、斜めになった細いセレーションと延長されたグリップ（装弾数7→9発に増加）で区別できる。

ルーマニア国営のCugir武器工場で製造されたトカレフ拳銃には、トリガーをロックする回転式レバーが装備されている。

寒冷地を考慮して設計されたTTも-30℃では凍ってしまったそうだが、職人が手仕上げしたバルチック・ピストルはよく動いたという。ただし1.1kgある。

因みに引き揚げられたTTは輸出の他、国内向けに改造されたりして販売されていた。CO2ピストルやブランクガン、ゴム弾を発射する低致死性銃がその例だが、2013年に軍用兵器改造に関する法改正によって製造が禁止されている。