可換環論○×クイズ #可換環論○×クイズ
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正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. Aを環とする。0というA-加群は平坦A-加群である。
単射M→Nに0をテンソルすると単射0→0が得られます。
2. 一般にA加群Mに対してSupp(M)はSpec(A)の閉部分集合である。
k:代数閉、A=k[x]、M=⊕[a∈k]k[x]/(x-a)とするとSupp(M)=Spec(A)\{(0)}は閉ではありません。
3. 環の射A→Bに対して、Spec(B)→Spec(A)の像はBをA加群とみたときのSupp(B)と一致する。
たとえばA:整域、B:商体とすればSupp(B)=Spec(A)ですがSpec(B)→Spec(A)の像は(0)からなる一点集合なので、これらは一般に一致しません。
4. 局所環A,Bの間の射A→Bは極大イデアルの引き戻しは極大であるような平坦射であるとする。このときSpecB→SpecAは全射。
p∈SpecAに対してB⊗k(p)≠0を示せば良いです。m:Aのmax.とすると、仮定からB⊗(A/m)≠0、よってB⊗(A/p)≠0です。さらにA/p→B⊗(A/p)は平坦でA/pは整域なので単射、よってk(p)→B⊗k(p)も単射でB⊗k(p)≠0です。
5. Noether局所環の準素イデアルは既約イデアルである。
アルティン局所環のイデアル(0)は準素ですが、これは必ずしも既約とは限りません(この場合、(0)が既約⇔Aが入射的A加群⇔Gorensteinが示せます)
6. A,B:正則局所環でdimA=dimB、またA→B:有限射のとき、A→Bは平坦
dimA=dimBとA→Bが有限であることから、A→Bは単射です(Specの間の射は支配的)。よってa∈m\m^2(m:Aのmax)に対してa倍はBに単射に作用します。従って平坦性の局所的判定法により、BがA上平坦であることはB/aBがA/aA上平坦であることと同値です。これを繰り返してAが体の場合に帰着します。(Auslander-Buchsbaumの等式の直接の帰結でもあります)
7. ネーター局所環(A,m)と有限生成加群M,Nに対しM^≅N^⇒M≅N。ただし^はmでの完備化。(注:M,Nの間に射は与えられてない)
Mは有限表示なのでHom_A^(M^,N^)=Hom_A(M,N)^に注意するとφ:M^→N^はあるf:M→Nとm^Hom^に属するψによりφ=1⊗f+ψと書けます。φが全射なら中山より1⊗fも全射でA^は忠実平坦だからfも全射。φが同型ならφ^(-1)で同じことをして逆の全射を得ます。MがNoether加群であることに注意するとこれらがM,Nの間の同型射を与えることがわかります。
8. Noether整域Aの全ての局所環がUFDであれば、AもUFDである。
たとえば楕円曲線のアフィン座標環k[x,y]/(y^2-x^3+x)などを考えると、これは(ヤコビアン判定法などにより)正則環なので、全ての局所環はDVRか体(⇒UFD)ですが、因子類群の完全列からCl(=Pic)≠0がわかります。
9. (A,m):ネーター局所整域、C(A):Aの商体Kの中での整閉包、A^:完備化とすると、A^が被約⇒C(A)は有限A-代数
有限な部分環の列A_0=A⊂A_1⊂…⊂C(A)、⋃A_i=C(A)をとります。⊗A^して、A^⊂A_1^⊂…を得て、さらにこれはA^の全商環(これは体の直積)の部分加群の列です。一方、完備局所整域の整閉包の有限整から、A^⊂A_1^⊂…という列は止まります。よってA⊂A_1⊂…も止まり、C(A)=⋃A_iは有限生成です。
10. A=k[x_1,…,x_n]、I=(x_1,…,x_n)に対し、Aを含み同じ商体を持つ離散付値環(R,m)でI=m∩Aとなるものがある。
一般に、正則局所環とその極大イデアルに対してこれは正しいです。このような離散付値環は、blow-upの後の例外因子の生成点での局所化として得られます。
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