国鉄旧型キハクイズ #旧型キハクイズ
ビュー数1043平均正答率45.4%全問正解率2.1%
正答率などの反映は少し遅れることがあります。
1. 気動車はディーゼル機関を用いて走行します。
次のうち車両に用いられるような機関においての論理的な熱力学サイクルはどれ?
- サバテサイクル
- ディーゼルサイクル
- オットーサイクル
オットーサイクルはガソリン機関のような定積サイクル、ディーゼルサイクルは低速ディーゼル機関に当てはまる低圧サイクルです。高速ディーゼル機関ではそれらが複合されたサバテサイクルになります。理論的には...(実際は神の見えざる手でもっとややこしくなります)
2. ブレーキ装置はA制御弁を使用したDA系ブレーキを用いています。
次のうち、存在しないブレーキはどれ?
特急、急行系以外にはDAブレーキ、特急や急行型には中継弁(R)を利用したDARを用いました。長大編成化に伴って各車両にに電磁弁を付加して応答性を挙げたものをそれぞれDAE、DARSと言います(E:電磁弁、S:電磁速動)
3. 国鉄期に用いられたのはDMH17系エンジンですが、燃料の熱量にはロスがあります。では、有効に利用される熱量は何%でしょうか?
結構損失多いんですよね。30%は排気に、30%は冷却で、残りの10%は摩擦で失います。摩擦は結構大きい損失要素というわけです。
4. 惰行運転から直結運転にする際は軸回転数とエンジン回転数を合わせるためにノッチを投入します。では実際に直結に切り替える時機はどう判断する?
- 機関回転が高まって2秒後
- ノッチ投入後に1秒経ってから
- 勘でなんとなく
車両によってノッチ投入後の機関立ち上がり時間や直結指令から実際に直結になる時間にかなりばらつきが出ることが避けられず、「経験に頼るしかない」さらには「バラツキをなくすために検車担当は努力せよ」と表現されることが多いです。自動切り替えは大きな技術進歩だったんですね。
5. DMH17系エンジンにはTC2系とDF115系の異なる変速機が用いられました。次の記述で正しいものはどれ?
- DF115のクラッチは湿式多板、TC2は乾燥複板である。
- TC2系装備車とDF115系装備車の混結は問題なく可能。
- TC2はDF115を基礎にして作った
誤りの回答はすべて逆なら正解です。DF115はリスホルムスミス型(スウェーデン:TC2タイプ)をベースにツインディスククラッチ社が作製しました。
6. DMH17系はシリンダーを8つ持ったエンジンで、軸歯車側から第1、第2…と呼びますが、それぞれの燃焼順序について正しいものを答えてください。
- 1-5-7-3-8-4-2-6
- 1-3-5-7-2-4-6-8
- 1-5-2-6-3-7-4-8
クランクが2回転する間に8つが燃焼する仕組みになっていて、互いに90度の角度を持っています。1-8,2-7,3-6,4-5は横から見たら同位置にありますが、1573が1回転目、8426が2回転目に燃焼します。
7. M23系ブレーキ弁の記述として、適切なものはどれでしょう。
- 常用ブレーキ位置では、ハンドルの角度に比例してツリアイ空気ダメの減圧速度が変わる
- 保ち位置の込め通路はユルメ位置と変わらない
- 重なり位置では各空気通路のうち、ユルメ管のみ塞がれる
重なり位置ではすべて塞がれてしまいます。常用ブレーキ位置で角度に比例するのはブレーキ管で、ツリアイ空気ダメの空気はハンドル回転部で絞られてしまい一定になります。
8. ブレーキ取り扱いに関して、一般型(DA系)と特急型(DAE系)の記述として正しいものはどれ?
- DA系、DAE系とも、ブレーキを込める前に一旦重なり位置に置く
- DAE系では常に保ち-重なりを往復して階段ユルメが可能
- DA系、DAE系とも、少しの減圧で停止した場合、緩解までの時間は短い
キックオフができないため、準備段階として重なり位置にもっていく必要があります。少しの減圧ではユルメ不良を起こす可能性があるため、いったん総減圧を1kg/cm^2にする必要があり余計に時間がかかります。DAE系は電磁ユルメ作用で保ち-重なりを往復すると敏速にブレーキを作用させられますが、B6圧力調整弁の調整差で緩解不良を起こす恐れがあるため、ブレーキ管が4.5kgくらいで止めなくてはいけません。
9. DMH17系はエンジン加熱が問題でしたが、いわゆる「5ノッチ、5分」という使用制限に関して正しいものはどれ?
- 65km/hぐらいで直結運転しているときは10分まで使ってよい。
- 特急は客の評判に直結するので、10分まで5ノッチを利用してもよい。
- 前回5ノッチを使ったその1/2以上の時間分アイドルなら使ってよい。
直結運転で75km(特急型は85km)以下の際は機関回転数が1500rpmを下回るため問題ありませんでした。特急以外なら前後に停車駅で長時間停車がある場合のみ10分利用が許可されていました。特急は運行し続けることを重視し無理な運転は避けるよう通達されています。前回5ノッチの1/3以上ならまた5ノッチは使ってよいとされていました。いずれの場合も機関の冷却にかかる時間に余裕をもって計算されています。
10. 運転操作において、逆転機を取り扱った際に推奨される行為はどれでしょうか。
- 逆転機を複数回切り替え、逆転指令を確実に出す
- 床下に行き逆転機が転換されているか逐次確認する
- 1ノッチを入れて進み始めたらまた一瞬ノッチオフする
逆転機連動接触部の不具合により表示灯は点灯していても正常な投入がなされていない場合を考慮したものです。一瞬切ノッチにして逆転機の完全投入を待ち、その後すぐまた1ノッチから進段させつつ変速表示灯の点灯を確認することで逆転機の損傷を防げます。床下に行っても逆転機を見るのは難しく(普通上から見る)、逆転機を何回も変えるのは転換不良のリスクが増えます。
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